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2017-05

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第三の道、「トリウム原発」という選択肢。 - 2012.11.05 Mon

 福島第一原発事故の後、世論は一挙に「脱原発」に傾いた。しかし様々な理由から、未だ「脱原発論者」と「原発維持論者」の論争は続いており、肝心の決定しなければならない政治は進むべき方向性すら定められていない。野田総理は一旦「2030年までに原発ゼロ」という方針を掲げたが、結局閣議決定直前に断念した。

 私はこれまでこのサイトで述べてきたように「原発維持論者」だ。しかし、最近非常に興味深い「第三の道」とも言うべき発電方法を知った。それは「トリウム原発」である。「トリウム」と言うのは、現在の原発で利用している「ウラン」の次の次に重い原子核であり、この物質に中性子を加えると非常に良い核分裂性物質になるという。これを利用したものが「トリウム原発」である。そしてこの「トリウム原発」こそ今問題となっている従来型原発の問題点を一気に解決する。

 まず「トリウム原発」が生み出す「エネルギー量」について、ノーベル物理学賞受賞者のカーロ・ルビア博士によれば「1トンのトリウムは200トンのウランあるいは350万トンの石炭と同じエネルギーを発生させる」という。従来型原発の代替エネルギーとしては申し分ない。

 そして次に、豊富な資源量である。調査が不十分な現段階でもすでに自然界にウランの約3倍以上の量が存在することが確認されている。更に毎年のように巨大な鉱脈が次々と発見されているため、石油や天然ガス、そしてウランに比べるとはるかに豊富な資源量が存在すると言える。

 それから、廃棄物処理の問題も解決する。従来型の原発では、大量のプルトニウム廃棄物の処理が問題になっていた。従来型原発が「トイレの無いマンション」といわれる所以である。しかし「トリウム原発」が生み出すプルトニウム廃棄物は従来型の1000分の一、しかもそのプルトニウムを原発の着火剤として再利用することができるため、「ゴミ」を処理できる。

 そして次に、何よりも「安全性が非常に高い」という利点がある。トリウムは450℃以下でガラス状に凝固する性質を持っている。したがって、原発で利用する際は700℃という高い温度で液体の状態を維持する。つまり、何らかの事故で空気中に放出されたとしても、すぐにガラス上の個体になり、放射性物質を包み込むので、放射能物質が拡散することは無い訳だ。専門家によれば「地震が来てもテロ攻撃を受けても大丈夫」だという。福島第一原発で起こった水素爆発やメルトダウンも、「トリウム原発」では原理的に起こらない。

 それからその他にも、現在の原発産業体系を崩すことなく移行できる点、燃料交換要らずで最大30年も連続運転できる点、従来型よりも制御棒の数が少なく、中性子のロスも無く構造的に効率的かつ単純である点などなど沢山の利点がある。

 しかし、ここまで知ると、なぜこれほどまでに利点の多い「トリウム原発」がこれまで利用されてこなかったのかという疑問がわく。

 この点について、日本の「トリウム原発」研究者の第一人者であり、30年前からトリウム原発の利用を提唱し続けてきた古川和男氏は次のように語っている。「なぜトリウム原発が使われなかったか、それは核兵器に利用できないからです。それが開発国がトリウム原発を採用しなかった理由の全てでした」。原発開発の先進国は米国である。その米国が核兵器に利用できないためにトリウム原発を採用せず、米国から原発技術を「輸入」した日本もそれにならったという。しかしその米国、そして中国やインドも今はこの「トリウム原発」の開発に急ピッチで乗り出している。

 古川氏は「我々が進むべき道はなんだったのか。もう一度振り返って考えてみるべきだと思います。核分裂物質原子炉というものは驚くほど単純なものなんです。天然で何の仕組みが無くっても炉が動くぐらい。これをきっちり我々人類の為に役立てられないなんかおかしいです。」と語り、「脱原発論」を否定した。

 古川氏の発言を聞いて私は、長崎原爆の被爆者であり医学博士であった永井隆氏の言葉を想い出した。永井氏は、原爆の被害にあったにもかかわらず、亡くなる前に次のように述べている。「我々は原子爆弾というものを絶対に許せない。しかし、人類が発見したこのエネルギーを平和的に利用すること、これは最初の被爆国である日本国民の責務です。」

 広島の原爆(ウラン型)、長崎の原爆(プルトニウム型)、第五福竜丸事件(水素型)、東海村臨界事故(中性子型)、これらの歴史的事項を、菅沼光弘氏は「我々日本人は、4種類の核兵器の人体実験をやられたようなものだ」と表現している。事実、日本は世界のどの国よりも核(原子力)に対して犠牲を払ってきた。だからこそ日本は、この「核エネルギー」から逃げるのではなく、世界人類の先頭に立って克服し、コントロールし、人類の為に役立てることを理念として前進するべきだと私は思う。

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● COMMENT ●

こんにちは。夫が、むとうさんの意見にいつも大きく頷きながら読んでいます。
トリウム原発については、こちらで初めて知りました。ネットで検索すると問題点もあげられていますので(あやしい環境団体の言い分のような…)慎重に進めてほしいと思います。

願っています

トリウムの研究・実用化は日本で実現してほしいと願っています。でもアメリカの国益がらみで研究つぶされたり、過去に色々あったようです。大丈夫でしょうか? 
他県の者ですが、むとうさんのお名前、憶えておきます。がんばってください。


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プロフィール

武藤貴也(むとうたかや)

Author:武藤貴也(むとうたかや)
昭和54年5月25日、北海道釧路市生まれ。血液型O型。東京外国語大学卒業、京都大学大学院修了(専門は外交・安全保障・国際法)。平成21年「全国公募」で自民党滋賀県第四選挙区支部長に選ばれ、平成24年第46回衆議院議員総選挙で初当選。外務委員会・安全保障委員会所属。麻生派(為公会)。近江八幡市在住。

*滋賀県第四選挙区(東近江市、近江八幡市、甲賀市、湖南市、日野町、竜王町)

国会事務所:
東京都千代田区永田町2-2-1
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