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「吉田ドクトリン」を見直し、「自主防衛」を! - 2011.12.21 Wed

 1945年、終戦を迎えた日本は安全保障を米国に委ね、焼け野原になった国を復興することを優先した。これが「経済優先軽武装」、いわゆる「吉田ドクトリン」と呼ばれるものである。しかし当時、吉田茂をはじめとして多くの政治家が、これは国家として「いびつ」だと認識していた。なぜならば自国の安全を他国に預けてしまえば、自国の「国家主権」が無くなるからである。だから、いずれ経済が復興したら、憲法を改正して自主防衛をしなければならないと考えていた。そしてそうした未来への考えは昭和30年にできた自民党の理念に受け継がれた。だから現在も自民党の党是は「憲法改正」である。

 しかし、先の大戦から70年近くが経ってもその憲法は改正されず、「吉田ドクトリン」は変わっていない。アメリカに安全保障を委ねたままでいる。国家主権、自国の尊厳や誇りといったものは回復されるどころか、高度経済成長を迎える中で、忘れ去られていった。政治の論点は国内のことばかり、選挙の争点は生活に密着するような課題ばかりに絞られ、国家主権に関わる問題は選挙の争点になる気配もない。

 「属国主義」は英語で「コラボレーショニズム」と言う。かつてヒトラーがフランスを占領したとき、それに真っ先におもねる形で樹立したヴィシー政権がその「コラボレーショニズム」の典型例として挙げられる。そのヴィシー政府にいち早く反論したのが、イギリスロンドンに亡命していたド・ゴールである。彼は後のフランス大統領であるが、ヴィシー政権のことを「コラボレーショニスト(属国主義者)」だと批判した。

 現在に至るまで日本の外交安全保障の根幹をなす「吉田ドクトリン」は、まさしくこの「属国主義」である。そしてこの「属国主義」を続けている限り、日本は中国や米国など他国に遠慮して、国内管轄事項でも干渉を受け入れるしかない。そこには国家主権も無ければ、国の尊厳も誇りも無い。

 ある人は「それで良いではないか、平和なら」と言う。しかし、その平和ももうそろそろ崩れそうである。中国の台頭、核の拡散、アメリカの国内的な変動に伴う国際的地位の低下が、国際的な構造を変えているからである。冷戦が終わってアメリカが「スーパーパワー」である時代が少し続いた。確かにこのアメリカによる「一極構造」が続くなら米国の属国になっていればある程度の平和が保たれたかもしれない。しかし、今は違う。アメリカの国際的なパワーは低下し、ハンチントンが『文明の衝突』で指摘したように、イスラムや中国、そして再浮上してきたロシアを「極」とした「多極化時代」を迎えている。

 米国はもはや中国をはじめとした核保有国と核戦争をしてまで日本を守れないし、守らない。それは当たり前だが、自国アメリカ国民を守るためである。そしてそのアメリカが日本を助けないという事実は世界中が知っている。だから中国は日本の資源を奪い、領海侵犯を繰り返す。韓国は竹島を奪い、ロシアは北方領土を奪う。実際アメリカはなんの行動も起こしていない。

 国際政治学の主流の考え方の一つに「リアリズム学派」と言われるものがある。この学説を支持する研究者は国際社会はアナーキー(無政府状態)であると考える。国連は世界政府ではないし、肝心なときに守ってくれると限らない。現に国連安保理の常任理事国の中には中国がおり、その中国が「拒否権」を発動すれば国連は全く動かない。また「リアリズム学派」は、同盟関係は破られる可能性があるから信用すべきではないと主張する。実際「独ソ不可侵条約」や「日ソ中立条約」をはじめとし、条約や取り決めが破られた事例は歴史上数え切れないほど存在する。従って、結局「自主防衛」をしないと、どの国もいつか酷い目に逢うと結論づける。

 日本の大学、特に東大・京大には本当の意味でこの「リアリズム学派」の教授が殆どいない。従って、日本のエリートは本当の国際政治学を学ばない。日本で教えられることは「リベラリズム学派」の教えである。国連と国際法が大切で、軍事力は使わず対話と協調で紛争は解決できるとする考え方である。そしてこの考え方は政治家も同様である。国家主権を守るために軍事力を使えと主張する政治家は日本にはいない。

 先に述べたが、今国際社会は大きく変動機を迎えている。そしてまさに日本の隣国中国が20年に渡る軍事拡大で世界のパワー・バランスを変えている。日本も早くその国際的な変化を認識し、「吉田ドクトリン」から脱却し、「自主防衛」しなければならない。

 それが私の政治理念であり、政治哲学である。


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お疲れ様です

ブログはじめたんですね。

応援しています。
体調に気をつけて頑張ってください。

Re: お疲れ様です

コメントありがとうございます。
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いしますね!


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プロフィール

武藤貴也(むとうたかや)

Author:武藤貴也(むとうたかや)
昭和54年5月25日、北海道釧路市生まれ。血液型O型。東京外国語大学卒業、京都大学大学院修了(専門は外交・安全保障・国際法)。平成21年「全国公募」で自民党滋賀県第四選挙区支部長に選ばれ、平成24年第46回衆議院議員総選挙で初当選。外務委員会・安全保障委員会所属。麻生派(為公会)。近江八幡市在住。

*滋賀県第四選挙区(東近江市、近江八幡市、甲賀市、湖南市、日野町、竜王町)

国会事務所:
東京都千代田区永田町2-2-1
衆議院第一議員会館601号室
TEL:03-3508-7126
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滋賀県近江八幡事務所:
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滋賀県甲賀事務所:
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