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2017-03

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今のままでは、尖閣諸島が武力行使を受ける。 - 2012.05.21 Mon

 少し前になるが、2010年3月17日産経新聞の「正論」に元駐タイ大使で外交評論家の岡崎久彦氏が『中国進出を招いた「10年の眠り」』と題した論文を書いた。非常に格式が高く、内容も濃く、説得力のある文章だと思うので、少し冒頭部分だけ抜粋して引用させて頂く。まずは読んで頂きたい。

以下、引用。

佐藤一斎の言志四録(げんししろく)に耳なれない言葉を見つけた。
曰(いわ)く、「吾古今(ここん)の人主(じんしゅ)(君主のこと)を観(み)るに。志の文治(ぶんち)に存する者は必ず業(ぎょう)を創(はじ)め(創業)、武備を忘れざる者は良く成るを守る(守成(しゅせい))」。

これは江戸時代のインテリなら誰でも知っている唐の太宗の「貞観(じょうがん)政要」の一節を意識して、その裏の真理を語ったものと思う。

 ≪平和でも防衛を忘れない≫
貞観10年、太宗は、待臣に「帝王の業、草創(そうそう)と守成といずれが難(かた)き」と問うた。
これに対して房玄齢(ぼうげんれい)は、戦乱の中で勝ち抜いて天下を取る方が難しいと言い、魏徴(ぎちょう)は「天下を取った後で民生を安定させる方が難しい」と言った。
そこで太宗は、両方の理を認めつつ、今や創業の時代は過ぎて、守成の時代だから民生の安定に取り組もう、と言ったという。

 天下統一は武力で、平和達成後は文治で民生を守るという常識的な議論である。
それに対して佐藤一斎は、戦乱時代でも常に文治を考える指導者が天下を取り(実は後漢の光武帝はそうだった)、平和になった後では、治にあっても乱を忘れず、武備を怠らない政権が長続きすると言っているのである。
「この平和な時代に、どうしてこんな防衛力が要るんですか」と訊く政治家や財務省の主計官に聞かせたい言葉である。

引用、以上。

 軍事力のもつ意義を忘れがちな平和な時代だからこそ、軍事力について考え、議論し、備えておかなければならない。岡崎氏は「いかに現在が平和でも、国家国民の存亡がかかる100年に1度の非常事態に備えて軍事バランスを維持するのが国防である。」と別の場所で述べている。

 しかし、ここ10年間以上、日本はそのことを忘れ、軍事力強化を怠ってきた。「平和だ」「予算が無い」「米国が守ってくれる」様々な言い訳をして、国防をおろそかにしてきた。

 それに比べ一方の中国は、約25年間2桁の伸び率で軍事予算を割き、軍拡に専念してきた。岡崎氏はこの事実にも言及したうえで「日本は眠り続け、中国の軍事力は躍進した。もう、東シナ海のバランスで日本優位は過去のこととなった。」と断言している。

 それから私は以前に、米国の軍事力は今後縮小の一途をたどり、現時点でも日本を護るために中国との戦争できなくなったということも指摘させて頂いた。そもそも戦後中国が米国に届く核兵器を開発した時点で、米国は日本を護れないというということも書いた。

 そして今年はもう一つ、日本には悪い条件が加わった。中国国内の政治情勢の変化である。対日強硬派の江沢民の後継であり、人民解放軍の支持をバックに持つ習近平氏が次期最高指導者に内定したのである。

 習近平氏は毛沢東思想を支持、政治改革には否定的、西側諸国の中国批判にも強硬対応を繰り返している。また、かつて新疆ウイグル自治区で発生した騒乱事件でも武力鎮圧を主張し、温家宝首相ら穏健派と対立したとも言われている。

 そういう政治的バックグラウンドを持つ習近平氏が今月初め、日中友好議員連盟(会長・高村氏)の代表団と会談の中で、「相手にとって核心的利益、重大な関心を持つ問題については慎重な態度を取るべきだ」と述べたと報じられた。当然石原慎太郎東京都知事の尖閣購入に関する発言と考えられる。

 そしてその中で問題は、「核心的利益」という言葉を使用したことである。具体的に何が「核心的利益」に当たるのかは明言しなかったが、仮に尖閣諸島が「核心的利益」だと主張したことになると、尖閣諸島は台湾や独立運動が続くチベット、新疆ウイグル両自治区と同列であり、譲歩できない、あるいは軍事侵攻も辞さないという意味になる。

 では、守る手段は何か。

 今日の産経ニュースで、東洋学園大学の櫻田淳教授が『「核技術」能力を枯渇させるな』と題して論文を書いていた。

 櫻田教授は次のように言う。「安全保障の実質性を担保できるのは、「国際環境の次第によっては、何時でも核武装に踏み切ることができる」という選択肢を裏付ける、「核技術抑止力」の維持である。原子力発電の運用と管理によって培われた「核技術」能力こそは、こうした「核技術抑止力」の下敷きになるものである。」

 政治家は殆ど勇気が無いので100%言わないが、原子力問題の根底には当然「核兵器への転用」という議論がある。原発反対の方々に左翼思想家が多いのは、当然「日本から核技術を無くそう」という考えがあるからである。

 「核」のことを英語で「nuclear」と言う。一方実は「原子力」のことも「nuclear」という。つまり一つの単語なのだ。日本は武器として使用する場合は「核」、平和利用の場合は「原子力」と訳し分けてきた。私は、言葉のごまかしだと思う。素直に「核発電」と言ってきたら、少しは抵抗力も薄くなったかも知れない。

 話を元に戻そう。「原発廃止論」は「核技術の放棄論」とイコールであり、かすかに存在する「核抑止力」をも失うことになる。

 中国、北朝鮮、ロシア、米国という核武装国家に囲まれた日本が本当に「自立」する為には、そして子や孫の時代まで安全であり続けるためには一体どうしたらよいのか?。そういう国民的な議論を起こす観点からも、「原発問題」を見るべきではないだろうか?


以下、活動写真です。

ホープ23-1_convert_20120522060747
後援サークル「HOPE23」の定例幹事会を行いました。

ホープ23-2_convert_20120522060936
私は主に「原発問題」に関するお話をさせて頂きました。

ホープ23-3_convert_20120522061005
今後のPR活動に向けての話し合いもでき、いつも通り充実した時間でした。ご出席者の皆様方にこの場をお借りし御礼申し上げます。

竜王ふれあいサロン1_convert_20120522061038
竜王町で若い人たちを含め、第二回目「語る会」を行って頂きました。

竜王ふれあいサロン2_convert_20120522061107
テーマは「原発」と「消費税」。どちらもホットです!

竜王ふれあいサロン3_convert_20120522061136
活発な意見交換が出来ました。さらに会の名前も「R610」と決めて頂き、更に拡大していく流れになりました!関係者、出席者の皆さん本当にありがとうございました!

八幡遺族会1_convert_20120522061202
近江八幡遺族会主催の慰霊祭に出席してきました。

八幡遺族会2_convert_20120522061230
戦争遺児の最年少が69歳とのこと。組織の存続が危ぶまれます。なんとか遺族会の方々の思いを受け継いでいきたいと思います。

八幡遺族会3_convert_20120522061255
私も玉串奉納させて頂きました。

八幡遺族会4_convert_20120522061330
英霊の方々に感謝を込めて。
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● COMMENT ●

記事の内容もさることながら。

これをブログには書いて、SNSサイトでは案内に留める。
さすがだと、そっちの方に感心します。(笑)

というコメントは武藤さんに伝われば十分です。


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プロフィール

武藤貴也(むとうたかや)

Author:武藤貴也(むとうたかや)
昭和54年5月25日、北海道釧路市生まれ。血液型O型。東京外国語大学卒業、京都大学大学院修了(専門は外交・安全保障・国際法)。平成21年「全国公募」で自民党滋賀県第四選挙区支部長に選ばれ、平成24年第46回衆議院議員総選挙で初当選。外務委員会・安全保障委員会所属。麻生派(為公会)。近江八幡市在住。

*滋賀県第四選挙区(東近江市、近江八幡市、甲賀市、湖南市、日野町、竜王町)

国会事務所:
東京都千代田区永田町2-2-1
衆議院第一議員会館601号室
TEL:03-3508-7126
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